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講演会「心理学でヒューマンエラーを語ってみたら・・・」

(阿波技術士会第9回講演会)

    

講師: 酒本 昌子技術士(機械/金属/経営工学/衛生工学/総合技術監理部門)

〔酒本技術士事務所 代表〕

日時: 2026年9月5 日(土) 14:05~ 15:25

場所:徳島県関西本部会議室+Web

1.自己紹介

子供のころから昆虫好きで大学は理学部で遺伝子工学を学ぶ。2006年に製造業の会社に就職し、2019年に機械システム工学を大学院で学んだ。2023年に労働安全コンサルタントを取得し、2025年から安全に関する心理学を勉強している。

 2.ヒューマンエラー

ヒューマンエラーは、予め定められた目標からの逸脱であり、設計・製造に携わるのも行動するのも生身の人間である以上、発生するものである。

そのため、人間の行動特性を理解する上で心理学・認知科学が必要になってくる。

人間の認知は、「すぐに忘れる」「記憶違いや思い込みが生じる」「情報が多いと見落とす」「一度に一つのことにしか注意を払えない」等の特徴がある。

3.脳の深化と認知の経済性

    人間の注意力は、一点に集中すると周囲の変化に気づきにくくなり、全体を見ようとすると

細かいところへの注意が散漫になるというトレードオフの特性を持つ。人間の脳は、エネルギー

消費を抑えて効率的に働こうとするため、すぐに忘れる、都合よく思い込むといった「楽をしよう

とする」性質がある。したがって、個人の注意力に頼るだけの個別対策(対症療法)には自ずと

限界があると言える。

 4.心理学的安全対策

    ヒューマンエラーは誰しも起こし得るものという前提に立ち、犯人探しではなく「人間の認知の

限界」を受け入れる方向へ転換することが安全性の向上につながる。 人を責めるのではなく、人間

を過度に信頼しすぎる仕組みや環境を見直すべきである。ハードシステムとソフトシステムを融合

させ、総合的な視点で安全対策を講じることが重要である。

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